ハッカーと画家

hektor


HektorはJürg LehniとUli Frankeにより制作されたIllustoratorによるベクトルグラフィックをスプレー缶でペインティングしていくグラフィック出力デバイスです。
VideosのWild-Style.movなんかまさにそうですがGrafittiと相性いいです。微妙なラインの太さも微妙に位置をずらしたパスを"二度書き"することで再現されています。
コンピュータ上でのクリエイティブな画像処理ソフトはほぼAdobe製品によって支配され、それらで作成されたグラフィックをプリンタで普通に出力しても面白くない。コンピュータで描かれたグラフィックを実世界で表現する新たな方法として面白いのではないか、また、パスを描くデバイスとなると数学・コンピュータ・プログラミング・デザイン要素が組合わさったものとなり、それは面白そう!というのが制作動機だそうです。
スプレー缶を取り付けたロープをステッピングモータで制御するソフトウェアはIllustrator上で動作するスクリプトプラグインであるScriptgrapherを使って実装されたようです。こんなところでもjavascriptが。
ちなみに上記はpdfドキュメントを読んでの意訳です。pdfの中身は写真が結構あって開発実験過程についての記述もあって面白いです。興味ある方は是非pdfも読んでみてください。


追記:
これ書いた後にILLILL Dictionaryで知ったんですが先週の土日に東京でライブペインティング見れたらしいです。あー、二週間前に知っていれば見れたのに!!

追記2:
PingMagで4/21に紹介されてたみたいです。今週末もイベントやってたのですね。まとめ読みしてるとこういう情報逃してしまってだめだなぁ。
この記事中の後半にも書かれてますが、ペイントするための動作パス自体も美しくて、pdfにはこのパスも作品の一部として乗っていて楽しいです。
id:brazilさんに教えて頂きました。ありがとう!